【サイパラ相談室】カーボンエンデュランス、クロモリのしなり。振動吸収はどう違う?

サイパラ相談室

相談内容

購入したいと思っている車種は、
・トレック Domane SL5 Gen4(カーボン)
・スペシャライズド Roubaix SL8(カーボン)
・パナソニック FRCC32(クロモリ)

初めてのロードバイクになります。
試しに1日 120kmをカーボンバイク(レンタル)で走ったところ、かなり手が痺れたので衝撃吸収性が高い車種を検討しています。

そこで質問ですが、
「カーボンエンデュランス系の振動吸収性と、クロモリフレームのしなりによる振動吸収はどのように違いのでしょうか?」

ご相談者様への回答

振動吸収についてですが、クロモリは振動吸収性に優れていて、路面からの振動を和らいでくれるとか、よく聞かされると思うんですけど、
僕自身が長いことクロモリに乗ってきて思うのは、当たり前ですけど同じように疲れます。

以前は選手たちが乗るようなカーボンのレーサーモデルと、クロモリのロードバイクを併用して乗っていた時期がありましたけど、
カーボンのバイクで200km超えるロングライドを終えたあとに思ったのは「もうちょっと走れるな〜」でした。
対して200kmをクロモリで走ったあとは、かなりぐったりして駄目でしたね。
(同じコースではないです)

その点についてはコンディションの違いがあったかもしれないですし、単純に乗っていたクロモリバイクの振動吸収性がカーボンバイクより劣っていただけかもしれませんが、個人的な見解としてはカーボンの方が軽量で振動吸収性に優れていると思いました。
またカーボンバイクの方は剛性も高いためパワーロスも少なく、結果的に長い距離を走っても疲れにくかった印象です。

もちろんクロモリ特有のしなやかさや、バネ感というのは確かにあります。
しかしこれが、走りにおいて必ずしも良いとは限らないということです。
例えばスピードを出したくてダンシングしたりとか、もがいたりすると特にそれを感じます。具体的にはチカラが逃げていく感じですね。

余談ですが、クロモリは長く乗ってくると”ヘタリ”が生じてくるとも言われていますので、それによる反応性の悪さは懸念事項かなと思いました。

最後にカーボンバイクで120kmを走って手が痺れてしまったとのことですが、
例えば「乗り方」や「体力」「セッティング」といったバイク以外の要因も考えられますので、仮に振動吸収性の高い”ドマーネ”や”ルーベ”に乗ったとしても手が痺れる可能性は高いと思います。

またパーツのアッセンブルによるとは思いますが、クロモリバイクのほうがさらに痺れてしまうかもしれません。
そのことは念頭に置かれた上で御検討いただければと思います。

<マツナガ 使用バイク紹介>
カーボン:フォーカス IZALCO MAX DISC 2019
クロモリ:Avobe bike マッドマン

Matsunaga

ご相談ありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。👐

 

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