VERY GOOD 「number.M」
自分達の生活シーンにシンプルにコーディネイト出来るような、そんな自転車を作りたくて始まったブランド「VERY GOOD」
クロモリフレームで作られたASTROシリーズは、シンプルでどんな洋服にでも似合うように、それでいて歴史的なクロモリフレームのジオメトリーを研究してデザインしつつ、みんなの生活に必要十分なパーツを構成して作られました。発売以来から現在に至るまで、「こういうシンプルな自転車が欲しかった」と、自分達が作ったASTROシリーズの評価を受ける一方で、もっとクイックでアクティブな乗り方、ボリュームのあるデザインの自転車も欲しいとの要望から始まったのがこのNUMBERシリーズです。
僕らに開発チームにとってVERYGOODの自転車は、毎日使う普段着のように機能的で、かつカジュアルなものです。例えるならアストロシリーズは、クラシカルなデザインをベースにした、それでいて「動きやすい革靴のような存在」ですが、ナンバーシリーズに求めたのは、軽快に走り回れるけど、あまり派手過ぎない「スニーカーのような存在でした」
「軽快でクイックな自転車」それはおのずとアルミ素材という結論に至りました。アルミフレームの特徴は、ダイレクトな踏み込み感覚と、クイックな反応が特徴です。ゆったりとしなやかな乗り心地のアストロシリーズに近づけるのではなく、よりアルミらしさを感じられる特徴を出すためのデザインを取り入れる事にしました。
状況が様々に変化するシティライドでは、クイックなハンドリングが必要になります。そのためのデザインとしてストレートフォークを採用しました。信号が多くストップ&ゴーの多いシーンを想定して、ペダリングパワーがクイック、かつダイレクトに路面に伝わるように、リア三角はコンパクトなデザインと、短めのリアセンター長を設定。
シフターはマイクロシフトのラピッドファイアータイプを装備。自分達がシティライドで必要十分と考えるギヤレシオは、8速でだいたいこなせる(それ以上は使いこなしづらい)をコンセプトに、フロントシングル、リヤ8スピードに設定。そしてこのシフターの大きな特徴が、6段階を一気に「軽く出来る」ことです。止まる事のないレースシーンではあまり不必要ですが、信号の手前で一度にギヤを軽く出来るというのは、シティライドでは重要な要素と考えます。
カラーリングは実際にフレームに着色してセレクトしました。沢山のサンプルカラーのなかから、今、自分達が最もコーディネイトしたい色は何か?こんな色が欲しいという要望も多く頂きますが、数多くのサンプルカラーが消え自分達にとって「主張しすぎない」を主張するための色が、現在のラインナップカラーです。発売以来ナンバーシリーズは、細かな見えないバージョンアップを繰り返しています。細かなサイズやジオメトリーの変更などですが、当初のコンセプトデザインはそのままです。それは、移り変わりの激しい世の中で、自分達の趣向もやはり変わっていきます。ですが自分達が求めたコンセプト、それは変わる事がありません。ささやかながらみんなの普段着として、ベーシックなポジションに、ナンバーシリーズはいてほしいと思っています。