サイパラ唯一無二の個性とセンスの持ち主であり、初期サイパラからの生き字引。現在サイパラ千歳烏山店で働く松村さんにインタビュー。
今回は彼の企画が実現したオールドスタイルのBMX『BLANK』の話から、彼のライフスタイルを中心に色々と聞いてきました。
ユルユルとした彼の雰囲気や言葉とは逆に、自転車に対する揺るぎないこだわりや愛情を感じた一日でした。
サイパラに入ったきっかけを教えてもらえますか?
松村善哉(以下松村): 前職中に自転車通勤を始めたのですが、その時は自転車に乗るのも高校の時以来で、単純におもしろかったんです。
知識もまったくなく、見た目で選んだ自転車がダートジャンプ用のMTBでした。なんだか若干乗りにくい?と思って調べたら走る自転車ではなく、跳ぶ自転車だったんです。ウィリーくらい出来るかな?と軽い気持ちで練習を初めてハマっていった感じです。
サイパラに入ったのは、たまたま近所で求人をしていたからなんですが、今にして思えば引き寄せられていた感じがします。
なぜ今回、オールドBMXタイプの『BLANK』を作ったんですか?
松村: 『VERY GOOD』という自社ブランドを立ち上げるにあたり、自転車=スポーツという先入観をまずなくそうというのがありました。
その中で、近所をブラブラできる”サンダル”のような自転車が作りたいと思い、個人的に好きなBMXスタイルの『BLANK』を企画しました。
『BLANK』の意味を教えてもらっていいですか?
松村: 難解なコンセプトを持たず、エンドユーザーに自由に遊んでもらえるように、BLANK=空白 という名前にしました。
カスタムパーツの多いシンプルな自転車なので、形にとらわれず、思いのままにいじり倒してください。
自慢のカスタムで僕を驚かせてほしいです。
BLANKのコンセプトや、こだわりを教えてください。
松村: 「コンセプトを持たない」っていうのが唯一のコンセプトです。
乗る人一人一人が好き勝手にカスタムして遊んでもらいたいです。
今後作ってみたいものはなんですか?
松村: BLANKシリーズを続けるなら、サイズ的に間をとった24インチを作りたいです。あとはBLANK01用サイドカーなんていうのも面白いかなって考えています。
普段(休みの日とか)どんな自転車生活を送っているんですか?
松村: メインで乗っているのが24インチのMTBなので、長距離を走ったりあまりしないです。近所をユルユル走って、ちょっとした縁石を飛び越えたりくらいですね。練習の頻度がだいぶ減っているので、そろそろちゃんと乗りたいです。
通勤はどんな感じなんですか?時間とか気をつけている事って?
松村: だいたい片道20分くらいです。近所なので、特筆するほどの事はないですが、交通量の多い道を通るので、車や自転車、歩行者には常に注意をしています。
好きなブランド(チャリでも洋服でも)や音楽ってなんですか?
松村: 洋服は古着が多いです。仕事柄すぐボロくしちゃうので。
うちで扱っているALDIESもすきで、CAPとか小物類はどこかしら身につけてます。
音楽はブルーハーツ、ハイロウズが好きで今でも聞いています。
サイパラってどんな所ですか?
松村: 僕にとっては「家」の延長みたいな感じで、休みの日もよく自転車をいじりにきてます。
お客様にとっても、そういう感覚で気楽にご来店してもらえるように、お店づくりしていきたいです。
現在、所有している自転車を教えてください。
松村:
MTB/ TUBAGURA「brMOZU」
MTB/ SPECIALIZED 「P2」
BMX/ VERY GOOD 「BLANK 01」
BMX/ MONGOOSE 「carifornian」
BMX CRUISER/ VERY GOOD「BLANK noppo」
BLANKのオススメの乗り方や、使い方を教えてください。
松村: BMXはパーツも豊富で、作りもシンプルなので、初心者でも比較的簡単にカスタムが楽しめる車体です。
タイヤをスリック(ブロックのないツルツルのタイヤ)に変えるだけで、走りが変わるのを体感できますし、カゴを付ければ一気に便利な買い物チャリに変身します。個人的にはビンテージパーツを使ってちょっと雰囲気のあるBMXにしたいですね。
今回してもらった、BLANKのカスタムポイントは?
松村: デカイ! かごとデカイライトで、街乗りバッチリ仕様です。手持ちのパーツで組んでみましたが、イイ感じでまとまってくれました。
ビンテージパーツとの相性も良さそうです。
最後に、松村さんにとって自転車の面白さって?
松村: カスタムにしろ乗り方にしろ終わりが無い所ですかね?結局、自己満足の極致、自分の変化に合わせて、自転車も変化させていくので、身近な相棒として付き合っていけるところが面白いですね。